しゅうめいこうぎょう

いただいた手ぬぐいとチケット♪

という訳で(?)行ってまいりました「九代目林家正蔵」襲名披露興行を見に上野は鈴本園芸場へ!


なんとですね…最前列ど真ん中ですよ!!!!!
寄席には何度も来た事があるけど、さすがにこれは初めて。
興奮して一日仕事が手につきませんでした(苦笑)
でもね、意外と簡単に入手出来たんですよ。
発売日の午後、ダメ元でプラッと行ってみたら簡単に買えちゃいました。
さすがに初日は満席だったけど、2日目以降はまだガラガラの状態。
落語界最大のイベント…なんて言っても所詮はこの程度の人気なのかなとちょっと寂しい気分。


落語にも個人の好き好きがあるので一概に良い悪いは言えないんだけど、やはり年をとったベテラン勢と勢いのある若手という構図はどこでも一緒の様ですな。


TVのレポーター等でおどけた姿が多いいっ平ちゃんが今回やったのが「悋気(りんき)の独楽」
約1年半ほど前の真打披露から比べると上手くなったね〜。
まだ艶っぽい女性を演じるのが苦手なのかちょっと誤魔化し気味のところもあったけど、それも彼の味と思えば悪くない。


それに比べて橘家圓蔵あたりなんかは上手いな…と思わせる点も多々あるんだけど、年ゆえか滑舌が悪く、そのため話のテンポがどうしても悪くなってしまっている。
話の枕に年齢の話をしていたので自分でもその点には気づいているんだろうけど、私が小さい頃からTV等で活躍をされていた方だけに一抹の寂しさは隠しきれない。


噺家さんではなく、太神楽(海老一染ノ助、染太郎がやってるあれ)で翁家勝丸ががんばってたのはうれしかったな。
以前見た時は師匠にくっついて簡単なのをいくつかやっていただけだったんだけど、一人で立てるようになったんだね〜。
まだまだ危うい芸なんだけど、それを逆手にとって笑いに転じているのはある種の才能かな?
噺家と違って太神楽みたいなものは寄席以外で見る事はまず無い。
そんな地味だけど厳しい世界に彼のようなまだ30歳そこそこの若手が出てきてくれるのは本当にうれしい。


曲独楽の三増紋之助も一応若手だよね?
彼は安定して見ていられる芸なので、それはそれで好感。


で、肝心の正蔵ですよ。
登場とともに沸き起こる大歓声。
それが止んだ瞬間、私が一言「ゾウさん!」と声をかけたら「パオ〜ン」とお約束をやってくれました。
ゾウさんキタ━━━━ヽ(゜∀゜ )ノ━━━━!!!!とでも言うのかな?(笑)
こんなのも初めてなので最前に座れた喜びを再び感じてみたりして。

ネタは「子別れ(子は鎹(かすがい))」
30分程度の長い話なんだけど、子供の演技に焦点を置いた進行に時間が経つのを忘れてしまう。
彼の高座は何度も見ているけど、やはり今回は気合が違うね。
席が近いせいもあってそれがビシビシ伝わってくる。
まぁ最後で時間が押し気味になったためかオチのところで少々焦ってしまったのもご愛嬌ってもんでしょ。

鈴本が一番最初なんだけど、その後新宿〜浅草〜池袋と寄席を回り、その後は全国で高座を開くって言うんだから凄い話。
でもDVDとかには絶対ならないんだよな…。
残念(´・ω・`)