さんしとこあさ

こ

地元で東西落語名人選『桂三枝春風亭小朝二人会』があるので見に行く事とする。
天気は快晴、桜も満開。
会場はアミューたちかわ。
昔は立川市民会館と呼ばれていたそれなりの広さのホールで、「立川」繋がりで毎年(といっても今年は無かったような気がする)正月には立川談志の高座が立ったりして意外と落語関係のイベントとかが開かれているところ。
誰のだったかは忘れたけど、私が初めて生の落語というのに触れたのもここだった様な記憶がある。
入場料は前売りで2階席3500円也。


前座は桂三若の「生き返り」
賞とかも取っている有望な若手らしいけど、私は初見。
通常の寄席の2〜3倍はある広さなのでどうも勝手が違う。
彼自身もどこか声を張上げているだけの様に思え、話の強弱があまり無い。
まぁ元気な若手といった印象。


続いて小朝の「ぼやき酒屋」
やはりホール興行の経験がそれなりにあるのもあって三若の様なただ声を張上げるというのは無い。
相変わらずの上手さなのだけど、どこか物足りなさが残る。
この前に彼を見たのが正蔵の披露興行だったからしょうがないかな。


お仲入りの後に出たのが鈴々舎馬風
(^O^)ウレシーーー!!
ここで馬風師匠見れると思わなかった♪
でもネタは談志と三平ネタでした…。
なんかこのネタしか最近聞いていない気がする(苦笑)


で、最後は三枝の「妻の旅行」
どこか身体の調子でも悪いのか、今ひとつ落ち着かない雰囲気。
話もキレが無い感じだし…。
それでも上方落語を聴ける機会は少ないのでそれなりに満足。


広いホールでの高座は久しぶりなのでまぁこんなもんなのかなと自分を納得させる。
どこか軽く流された気がしなくもないんだけど…。


約2時間の二人会が終わってブラブラと帰る途中で遅めの昼飯。
ちょっと駅から外れたラブホテル街(といっても2〜3軒しかないけど)の真ん中にあるラーメン屋でビールととんがらラーメンを注文。
ここの親父、アミバに激似なんだけどビールを注文すると「ラーメンは少し遅らせましょうか?」と聞いてくるんだよね。
要はビールで一心地つくまで待つて事なんだけど、こういう心遣いはうれしい。
客も少ない店内で珍しく親父が「今日は桜花賞なんですよね?」と声をかけてくる。
「そうなんですってね。私もさっき知ったんだけど」と苦笑しながら答える私。
場外馬券場が近所にあるのでそっちからの客も少なくない店。
競馬について軽く会話をしていたら親父が「それじゃお客さんは競馬じゃないんですか?」と聞いてくる。
「いや〜そこで落語やってたからそれを聞いた帰り」と答えて会話終了。
ええ、慣れてますよ。
落語…なんていった瞬間、会話が終わっちゃうのなんて何度もありますから(苦笑)


ビールをちまちま飲んでいると20歳前半くらいのカップル入店。
はっきり言ってわかりづらいところにある店。
おまけに隣はラブホテル…たぶんBeforeセックルorAfterセックル(爆)


そんな妄想をしてたら揚げニンニクの効いたラーメンが出てきたのでウマウマを食べているとカウンターの中で親父が新作(?)ラーメンのスープを色々考えながら試作している。
そのしかめっ面がアミバにこれまたそっくり。
たぶん奴もこんな顔で秘孔の研究をしてたんだろうな(笑)


店を出て駅までの道をブラブラ。
相変わらずの良い天気。
このまま家に帰るのもなんか芸が無い感じ。
さっきの二人会での不完全燃焼もあるし…。


時計を見るとまだ16時前。
今から電車に乗れば遅くとも17時にはあそこに行ける。


そうだ!
新宿末広亭に行こう!
今日はあそこでの九代目正蔵披露興行の楽日。
確か小朝も三枝も出るはず。
という事で中央線に乗り一路新宿を目指す私でありました…。

(続く)