まめまき2

風邪、ひきました…
中途半端な更新でスマンですm(__)m


16時イベント開始。
観客は一番後ろに隔離されているが、おそらく少なく見積もっても3〜400人くらい。
それより多いのが子供の列。
先着300名の子供が豆まきに参加し、お菓子をもらえるという事になっているので凄まじい人数の親子が列を成し、ステージの1番前から2番目までのエリアを占領している。
3番目のエリアには少ししか人がいないのだが、そこを年男年女の時に使う様子。


先程の遅れてきたヲタさんが柵にへばり付いて自分なりの最良ポジションをキープしている。
スーツヲタさんはそれに出遅れ、わずかに後ろへ下がったあたりで見ている。
私は彼らを横目に更に前へ出るタイミングを探していた。


テレ朝の女子アナ(名前わからん)を進行役にイベントが始まる。


まずは地元の小学生による和太鼓披露。
どうせ子供のやる事…なんて思っていたら大きな間違い。
ちっちゃい身体でパワフルなバチ捌きに感嘆し、思わず拍手。


続いて主催者等の挨拶と豆まき。
予想通り「六本木ヒルズ商店街」らしきところの主催の様だ。
万一の為にお偉いさんの顔を頭に叩き込んでおく。


16時15分過ぎ
係員がやってきて、ステージ上・ステージ前に担当を分け、待機をするとの指示があった。
私はステージ前の担当なので、待機所にあるザルと豆の入った小袋を適当に持ち、外で具合を伺う事とする。
ステージには1回に20人の子供が上げられ、進行役の掛け声にあわせて豆をまく。
ステージ下にカラフルな鬼の着ぐるみが5〜6体ばかり整列しており、どうやら彼らに豆をぶつけるという趣向の様だ。
先着300人のはずなので、一応15ターンで終わるはずなのだが…。
子供豆まきの列は既に会場周辺を半周程度してしまっている。
無論、会場内には100人以上が待機済。
ゲスト豆まきは16時45分からの予定なのだが…。


16時30分
予定時間の半分を過ぎても列が縮まる気配は無い。
ステージ上の子供達は嬉々として豆をまいているが、観客にしてみればこれくらい退屈な時間は無い。
しかし、子供って凄いね。
豆をまくのに大人だったら着ぐるみへ申し訳程度にパラパラとやるのだろうけど、彼らは思いのたけを全力でぶつけてくる。
流石に枡を投げる子はいなかったが、豆を手に取らず枡の中身を一気に投げつける子は結構いた。
子供特有の無邪気な残酷さというのを久しぶりに目にした気がする。


16時40分
子供の列はある程度のところまで短くなったが、それでもまだ終わる気配は無い。
年男年女で待っている人々が焦れているのがよくわかる。


スタッフ側に焦りの様なものが出始める。
私はその隙を狙ってスルスルとステージ真横近辺まで行く事にする。
青いハッピを着、手には福豆袋の入ったザルを持った私は、少し早めに準備をした年男といった顔つきでシラッとお偉いさん方の横に立った。
どういう処理をするのかわからないが、どうやら子供豆まきを中断してゲスト豆まきにする様な気配が流れる。
私の後ろに立った派手目の中年女性が「誰がゲストなのかしら」などと雑談をしている。
柵越しに私の前に立った子供が福豆を欲しそうに見ていたので一つあげる事にした。
すると後ろにいた中年女性も「私もいいかしら?」と手を伸ばしてくる。
この女性が先程ステージ上で挨拶をしたお偉いさんと親しそうにしていた事を私はずっと見ていたので、「縁起物ですからね」と微笑みながら豆を渡した。
些細な事ではあるが、これでもし前に出すぎた事がバレたとしてもこの女性を味方につけられる可能性があるってものだ。
(次回に続く)