すしをくう

天気も良いのでなんとなく街をブラブラ。


昼も過ぎて小腹も空いたし、以前から気になっていた寿司屋に入る事にする。
回転ではないけど、1カン120円で握ってくれる店。
さすがに値段の書いていない寿司屋に入れる程の収入も人生経験もありません(苦笑)
それでも回らない寿司屋で飯を食おうとかちょっと飲もうなんていうのは30歳を過ぎるまでは無かったかな。
最近は蕎麦屋で一人酒とかも平気で出来るようになっちゃったし、それだけオサーンになったって事?


店内は時間も時間なのでそこそこの混み具合。
ランチの盛り合わせもある様だけど、お好みでいきたかったのでカウンターに座る事とする。
1カンいくらの店だけど、寿司屋のカウンターにフラっと来て座るなんて俺も大人になったなぁ〜とカウンターの冷ケースを見て嫌な予感。
なんかネタの扱いがいまいち良くないんだよね。
鮮度も少々不安。


そうはいってもすぐに席を立つのも野暮なので、ビールと今日のお勧めと手書きで書いてある生シラスとほっき貝を頼む。
するとカウンターの親父が「すいません…(まだ準備が)間に合ってないんで…」と謝ってきた。

( ゜Д゜)ハァ?
だって「今日のお勧め」ってわざわざ手書きでメニューを書いてるじゃん。
あれは何?
いきなり的中した嫌な予感に少々渋い顔をしながらアワビと真鯛を注文。


で、出てきたのが…アワビってこんな形してたっけ?
確かにコリコリした食感はアワビっぽいんだけど、形状がちょっと…。
そもそも味が抜けて何の貝なのか全然わかんないし。
真鯛は皮を湯霜にして見た目は悪くないんだけど、どこか水っぽい味。
やはり鮮度が悪いのかな…と思っていたら生シラスが出てきた。


( ゜Д゜)ハァ?
間に合ってないんじゃなかったの?
それはほっきだけだったの?


文句を言うのも面倒なので、そのまま黙って食べると…美味いじゃん。
薬味の生姜の量が少々多い気がするけど、「お勧め」というだけあって悪くない。
なんだよこんなのもあるだとビールを呷っているとカウンターの隣の席に若いカップルが座った。


男女ともにどう見ても10代。
確かに1カン120円の店だけど、それくらいの年齢の頃なんて怖くて寿司屋なんて入れなかったぞ、私は。
ましてやカウンターなんて…。


しばらくすると二人の前に注文をしたものが運ばれてきた。
男の方は握りの盛り合わせ。
女の方は鉄火丼


( ゜Д゜)ハァ?
寿司屋のカウンターに座っておいて鉄火丼
だったら別にカウンターでなくても、空いている後ろの席でいいじゃん。
男が頼んだ握り盛り合わせと100円強くらいしか値段が変わらないんだし、ちったー気を使えよ!と言いたくなる気持ちを抑える。
別に寿司屋って妙に気負う私の方がどうかしてるんだよね(苦笑)


頼んでいたコハダと赤貝が来た。
この店って酢飯が致命的に不味いね。
妙にべたつく甘さが舌に残る。
でもってコハダも最悪。
たぶん今まで食べてきた中で最悪の部類。
赤貝も水っぽいし、一仕事するネタは全般的に苦手の様子。
そんな事言ったら、一仕事していない寿司なんてないんだけど。


こんな事ばかり書いているとさぞかし普段は良いものや高くて美味い寿司を…なんて思われそうだけど、そんな事はない。
普段一番食べるのなんて1カン75円の立ち食い寿司だもん。
ただ築地のそばというだけあってネタは良いし、競合店も多いので価格の割りに味もまぁまぁ。


価格がある程度こなれているから仕方がない部分もあると思うけど、近くに競合店がないと自然とレベルって下がるものなのかな?


黙々と鉄火丼食べる女の子を横目にづけマグロを最後に頼む。
そしたらふつうのマグロに煮切りを塗ったものが出てきやがった…。

さすがに堪忍袋の緒が切れて席を立つ。
もう2度とこんな店来ないぞ。