あしたのよせ

えんらくがいっぱい

行って来ました〜!
5/31新宿末広亭「明日の寄席」!


落語ファンなら御存知の「六人の会」プロデュースによる今回の企画。
落語協会落語芸術協会立川流円楽党が揃って登場する仰天の企画ですよ!
やはり目玉は円楽党党首である三遊亭円楽が27年ぶりに高座に上がる事ですかね。
(誤解しないで欲しいけど、彼は落語をやっていなかったのではなく、寄席に出ていないだけ。ホール等での独演会等ではちゃんと落語をやってます)


まぁね〜円楽師匠がどうこうという以上に出演者が飛びっきり豪華なので、落語ファンだったら是が非でも見たい高座であるのは間違いない。
しかし平日昼〜夜の興行なので、私も渋々(?)会社をサボって見に行きました。
1日丸々サボんなきゃいけなかったから、予定調整が物凄く大変だったけど(苦笑)


感想についてはおいおいここに書いていこうかなとは思っていますが…とりあえず疲れた。


前売り券を入手する事が出来なかったので、立ち見上等で朝10時くらいに末広亭へ。
既に長蛇の列ですよ。
この段階で九代目正蔵の襲名披露楽日より長い列。
開場時間は11時40分。
この調子だったら、開場までにどれだけの長さになるんだろうって感じ。
なにしろ怖いのは昼の部に行った人間が夜の部にも入る可能性がある事ですよ。
(コンサート等と違って、寄席は昼夜で出演者が総入替されるので、通しで見る人も少なくない)
開演後に出た話で一番前の人は朝4時くらいから並んでいたらしいという事と、最終的には列がほぼ1ブロックぐるっと回ったくらいの長さにまでなったとの事がわかったんですけど、全員とは言わなくともその半分でも夜に回ったとしたら…。


時間になって列が動き始め、いざ入場券を購入という段になって自分が並んでいた列とは反対側にまた列が出来ている。
夜の部の開始は17時。
つまり最低5時間はこの人達並んでなきゃいけない。
そこまでして見たいという執念にゾッとする。


感想は別途気が向いたら書きますが、長蛇の列からわかる様にともかく物凄い入場者でした!
襲名興行や特別興行、正月興行が比較的混雑するもんなんだけど、ここまでの混雑は私も初めて。
なにしろ立ち見は立ち見でも、立っている場所から本当に身動き一つ出来ない満員電車状態なんですから。


最近一部で聞くタイガー&ドラゴン効果ってやつなのか、比較的若い女性客同士みたいのがチラホラ見受けられるんですよ。
大学生くらいのカップルのデートっぽいのも以前に比べると若干増えてるかな?
まぁこれが一過性のブームみたいなものではなく、わずかばかりでもいいから定着してくれるようになると落語ファンとしては嬉しい限りなんですけどね。


しかし、今回は本当に辛かった。
立ち見というのはよくある事なのだけど、今回は身動きが取れない上に、そばにいたオバちゃん軍団がモゾモゾ動いて不快な事この上無し。
昼の部は12時〜16時半までの長丁場。
15時半前後にお仲入りという休憩時間があるんだけど、その時間にしたってそんなに自由に動けるでも無い。
ほとんど体勢を変えないで立っていたので、お仲入り直前くらいから腰や背中に妙な激痛が走るようになっる。
こうなるとね、一種の苦行の様に思えてきますよ。
落語苦行(笑)


それでもなんとか終わりまで耐えて、昼の部終了。
時間が押して16時40分過ぎってところ。
実は夜の部入場時間でもあったりするんですけど。


ダッシュで外に出て夜の部の列の後ろの方に並ぶ。
こちらの列はそれほど長くない。
それでも先日の襲名興行よりは長かったけど。
なんか昼の部で並んだ人は数えるくらいしか並んでいない感じっぽい。
夜の部は17時〜21時なので、もし昼の部でも立ち見だったら計8時間も立ち見で見てなきゃいけないって計算だからね(並ぶ時間等は除く)
普通だったらやっぱり並ばないよな〜。


列の整理をしている前座さんが、「ひょっとしたらこの辺の方は入れない可能性もあります」なんて話をしている。
既に昼の部で満身創痍な私は心の中でふと「それもありかな…」なんて思ってしまったりする。
もし入れなかったら浮いた寄席の入場料でマッサージ(H無しね)でも受けに行こうかな…とか、サウナで汗でも流してビールでも…とかアンチ落語モードに頭がなり始めると列が徐々に動き出す。
入場券売り場に着いた時、時間は既に18時を10数分ほど回っていた。
中からは笑い声が聞こえる。
もう始まっちゃってるなぁと思いつつ券を購入。
チェッ…入れちゃったじゃん(苦笑)


入場すると一番手のいっ平ちゃんがちょうど終わるところだった。
まぁ今回のお目当ては彼じゃないから別にいいかという感じ。


少しでも壁に寄りかかれそうな位置を選ぶ。
いつもよりははるかに入っているが、昼の部よりは全然少ない。
まぁほどよく混んでるというところだろうか。


ところが18時を回りはじめたくらいから会社帰りらしき人達がゾロゾロと入りだしてくるとまた様相が変わってくる。
昼の部より若干少ないくらいの感じにまでなっちゃったよ。
昼と夜とは違う場所から見ていたので、ひょっとしたら同じくらいだったかもしれない。
いずれにしても過去経験した事が無いクラスの満員度。


夜の部もつつつ…と進み、それに連れて腰の痛みも増す。
大トリの円楽のところなんてもう限界もいいところ。
持っていた傘を杖代わりにしてようやく立っている状態。


で、円楽がかけたのは芝居噺の「中村仲蔵」…。
円楽の「中村仲蔵」といえば一度は生で聞きたいネタだったので、本来であれば願ったりかなったりなはずだったんだけど、この体調不良な時に約1時間はかかろうかというネタは正直シンドイって…(泣)


まぁね先日も十八代目中村勘三郎襲名披露があったばっかりだし、梨園閨閥ではない初代中村仲蔵が苦労の末に座頭となり、生涯一の役に出会うっていう話だから今の落語界と円楽党の立場を重ねるような部分もあって物凄く意味深いチョイスとも言えるんだけどさ。


心持ち短めにまとめられたネタが終わったのは21時半くらい。
痛む腰をいたわる様に与太与太(苦笑)と帰る私。
満足感はあるけど、それ以上の疲労感にもう若く無いなぁと強く感じる。


で、翌朝(6/1)の新聞や芸能ニュースでは見たところどこも扱ってないねぇ、今回の話。
さすがにハリウッドスター勢ぞろいの「バットマン ビギンズ(早く見たいねぇ)」ワールドプレミアは仕方が無いにし、竹内結子だのORANGE RANGEなんかよりも扱いが下ってのは更に譲って仕方が無いにしても、熊田曜子が等身大抱き枕を発売するなんて話以下っていうのはね…。
タイガー&ドラゴン効果なんていうけど、現実の落語の扱いはこんなもんなんだなぁと強く感じたね、今朝は。

でも、熊田曜子の等身大抱き枕はちょっと欲しいかも…(核爆)