散歩するミスムン 3日目(9/24)⑥(最終回)

こうしてみるとやっぱりデカイなぁ

空港へ行っても1時間以上早いのだが、街をブラブラするのも疲れてきたのでタラタラと向かう事にする。
モノレール蛍池駅
そこから空港までは一駅なのだが、時間があるのも手伝って何故か逆方向のモノレールに乗った。
大阪の電車は基本的に高架なのだが、少々郊外を走るモノレールの車窓から見える景色はまたJRや私鉄のそれとは違った趣がある。
東京は都心から電車で1時間程度の場所でもそこそこ大きな住宅地があり、駅前には巨大なショッピングモール等がある事が少なくない。
ところが大阪は中心部から電車で30分以上離れるとガラッと雰囲気が変わるんだよね。
決して田舎っぽくなるというのではないのだけど。
東京で言えば多摩ニュータウンの外れあたりの空気が漂う地域を20分程走っただろうか。
そろそろ空港へ折り返さないといけないと思っていたところにその駅はあった。


万博記念公園」駅


そういえば昔ここで万博があったんだよな〜なんて軽い気持ちで下車。
モノレールが走り去った後、それがいきなり私の眼前に現れた。


太陽の塔


天才 岡本太郎がデザインした大阪万博の象徴。
写真や模型では何度も見た事があるのでその異様な姿は知っていたのだが…


デカい!
ともかくデカい!!

モノレールの駅ホームから見るとちょうど山の斜面からヌッと頭部を突き出したような形になっている。
わかりにくく例えるとウルトラマンガボラが山の斜面から出てくるのに似ている(笑)
周りに何も無いところへニュッと建っているので余計に大きく見えるのだろうが、それでもその異様なデザインと相まって、怪獣がいきなり出現したようなインパクト。
今、遠目で見てもこれだけのインパクトがある塔。
あの当時これを考えた岡本太郎は正に天才かその紙一重のいずれかだったんだなというのを瞬時にして実感してしまった。


駅構内に入り、もっと近くよく見える場所へ行く。
どうやら周辺は公園になっているらしく、塔の近くへ行く事も可能なようなのだが…時間が無い(泣)
塔自体はそれほど遠くにあるわけではないのだが、駅と塔の間に高速道路が通っており、それを渡るために迂回するとどうも片道20分弱は必要そうなのだ。
早歩きしたところで往復30分強。
それくらいの時間だったら無い事も無いのだが、塔の足元まで行って帰ってくるだけで終わってしまいそうな時間しかない。
嗚呼…こんなものがあるんだったら、臭いヲタ店(ハロショ)なんか行かないで、頑張って早起きしてここに来ればよかった…。


時間ギリギリまで缶ジュース片手に(駅内に売店が無く、ビールが買えなかった・笑)
太陽の塔をボーっと眺める。
今まで写真や模型は何度も見ているが、それらからは決して感じる事が出来なかった圧力…魔力とでも言った方が良いような何かを強く感じる。
それはその大きさから来るものではなく、言葉で上手く例えようの無い何か。
大阪万博は当時、日本を席巻していた高度成長期の象徴みたいなものだったんだと思う。
その会場の中心でドンと構え、生命の力強さを表したこの塔に秘められた岡本太郎の残留思念が私に何かを問いかけてきているのかもしれない。
きっと近くまで行けば「太陽の塔」グッズとか売ってたんだろうなぁ…。


時間なのでいつまでも見ていたい気持ちを抑え、一路空港へ。
車窓から見える大阪郊外の町並。


ここ数年で何度か来ているのだが、今回くらいゆっくり外の景色を見たというのは無かった気がする。
別に田舎だとかいうのではなく普通の町並みなのだが、東京ではもう何年も前に無くなってしまったような素朴な何かがそこにある。
実際に生活したらそれはそれで大変なんだろうけど、なんか大阪に住んでみたいなぁとボンヤリ思っちゃったなぁ。


空港へ到着し、とりあえずビールを飲む(苦笑)
目の前をどこかで見たことある様な服装の連中が通り過ぎる。
ふと見ると9/23の後藤大阪コン会場限定で販売されたカッコ悪いTシャツを着たヲタさん3人だった。
しかも一人は気の毒なくらいのカッパ頭ww
手荷物はマッキングゴールドツアーの時に販売された不織布バック(というか袋)のみ。
たぶん着てきた時の服とグッズが入っているんだろうな。


どうやら同じ飛行機に乗る様だ。
折角良い余韻で大阪を離れられると思ったのに…。


って事で今回の大阪ツアーはこれにて終了♪